日本皮膚科学会より蕁麻疹診療ガイドライン2018が公開されました。慢性蕁麻疹に対してゾレア®皮下注が使用できるようなったこともありますが、既存の診療についても改めて考察したいと思います。当クリニックでは下記内容に準拠して治療をおこなっていきます。
蕁麻疹診療ガイドライン2018のまとめ(内服療法のみ)
診断
正しい病型診断
診断は臨床的、原因検索目的でスクリーニング的な検査はしない
治療目標、経過、予後の可能性を説明
治療
治療の基本は第2世代抗ヒスタミン(抗アレルギー)剤
ステロイド外用は一般的な蕁麻疹治療法としては推奨されない
症状軽減のための局所冷却は経験的に試みても良い
治療効果不十分のときは2倍量までの増量、2剤併用
効果不十分のときは抗ヒスタミン剤変更
効果不十分のときは補助的治療薬を使用
H2拮抗薬
抗ロイコトリエン薬
DDS(副作用に注意)
トラネキサム酸
ステロイド内服・点滴(短期間)
症状軽快後も一定期間抗ヒスタミン剤を服用
急性蕁麻疹 数日から1週間
発症2ヵ月以内の慢性蕁麻疹 1ヵ月程度
発症後2ヵ月以上経過した慢性蕁麻疹 2ヵ月程度
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